『猛スピードで母は』長嶋 有☆文春文庫

syoka2005-02-21



ずっと気になっていた作家・長嶋有の,芥川賞受賞作。面白くて,いっきに最後まで読んでしまった。あくまでも軽い読み口,面倒な解釈はいっさい必要ない。それでも,ここに描かれているコト(ストーリーではなく,強いて言えば主人公の感情とか感覚とかいうようなもの)は,多分,言葉にするにはとてもとても難しいモノだと思う。カップリングの,文學界新人賞受賞作『サイドカーに犬』。そのタイトルの意味がわかった時は,ちょっとした衝撃。